都会ではカーシェアリングが 普及しているという。
都会で車は一家に一台も必要ない。一台を何人かで使おうという考えだ。
私の友人の娘さんも、東京で家賃8万のアパートを、ボーイフレンドでもない男性とシェアしている。
古い考えの人から見たら「??」だが、合理的で私には共感できる。
☆ ☆ ☆
さて私は最近、クリニックをシェアすることにした。
わが家から車で5分のところに、可愛いログ風の内科診療所があることを知った。
オーナーは素敵な女性で、女性同士ということで、あっという間に 交渉が成立した。
内科医が往診で出かけているときに、診療所とその職員を貸してもらおうというわけだ。
こんな素敵なクリニックを自分で建て、職員を雇うことになったら、一年の7割は建物と職員の給料のために
働かなくてはいけない。 「院長」という名誉のために、引きかえにするには重い負担だと思う。
また宣伝のために、けっこうあちこちの会合に出なければいけない。それも負担だ。
私が三度目の開業をする気持ちがまったくないのは、そんな理由だ。
でも、建物と職員をシャアすると、診なければいけない患者数は半分ですむ。
7月からそんな形で、週に一回だけ診療を始めたが、昔の開業時代を思いだしてなつかしい。
診る患者さんの数が少なくてすむので、満足がいく診療ができると期待している。
レストランや食堂でも、新装改築すると、中身は必ず落ちると相場が決まっている。
経費を抑えた事業ほど、働くほうも無理しなくていいし、中身も濃くできる。
医師は「一国一城の主」を夢みて開業するが、診療報酬は低く、必ずしもそんな時代じゃないってのは知らないのね。
やっぱりわたしは、時代の一歩先でなく、半歩ほど先をいつもいっていると思う。
木の香りがする、とても温かい建物。
どんな風に展開するか未知数ではあるが、自分の考えで人生を進めていくのは楽しい。